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真心込めたPOPが消費者のハートを掴む 2014年4月

POPとは、店頭広告、購買時の広告のこと。これだけメディアが発達した今日でも、売り場で購買意欲を刺激する広告媒体として注目されています。一方で、農産物直売所では、単に商品を売るだけではなく、地元の農を中心とした風土や食生活といった価値を提供する性格も併せ持っています。消費者が農産物を選ぶ際に注目するのは鮮度と価格で、直売所のPOPは、消費者が欲しいと感じる情報を伝えることも必要です。「地元産」「おいしさ」「値ごろ感」の視点で、商品価値の本質を考えると良いでしょう。

「POPは出荷農家の手描きにこだわってほしい」。私は、農林事務所やJA主催のセミナーや講演会でいつも申しています。自分の農産物や農産加工品に愛情を注ぐように、消費者へ送り出す身だしなみとしてPOPにも愛情を注いでください、ということです。せっかく努力したものが消費者の目にとまらなければ意味がありません。POPは上手、下手ではなく、出荷農家の大事な仕事の一つとして意識することが必要です。

個性的なPOPで有名なヴィレッジ・ヴァンガードという書店があります。思わず吹き出す面白いPOP、少し辛口な本音のPOPなどが店内を埋め尽くし、書籍以外にも関連した商品と一緒に陳列されています。書籍は安値販売ができません。POPで、書籍やその他商品の「新しい価値」を消費者へ伝えて、ファンづくりに成功しました。

直売所とスーパーの違いは、消費者が愛情たっぷりの野菜を農家の庭先や畑で受け取る感覚です。POPは、消費者と出荷農家とのつながりをつくる上でも大事な役割を担っています。

POP

佐藤 正和・㈱文化メディアワークス/アートディレクター