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価格訴求ではない、情報の質が大事 2014年5月

農産物そのものではなく、産地の特徴をPOPにすることで売場全体のPRにもなります。 今や大手コンビニチェーンよりも店舗数が多い農産物直売所。スーパーには地元の出荷農家の野菜が並ぶ直売所コーナーが増え、地域によっては直売所同士で競合しています。競争が激しくなるにつれ、消費者の求めるニーズも高度化しています。これまで、農産物直売所のイメージというと「安くて新鮮、安心・安全」でしたが、今の消費者は直売所に何を求めているのでしょうか?

消費者が農産物を手に取る際、多くの人がPOPを目にしますがその内容は様々です。スーパー等の量販店とは違い、出荷農家の顔が見える安心感と地場産の農産物の魅力を伝えることが農産物直売所のPOPに求められています。単なる価格訴求ではない、消費者の視点に立った情報の質が大切です。消費者の好みや嗜好を捉え農産物を生産し、店頭での消費者からの情報から売れ筋の農産物の量や価格を導き出すノウハウを「マーチャンダイジング(MD)]と呼びます。

まずは、農産物の背景にある、出荷農家の思いやこだわりをPOPで伝えましょう。朝取り、完熟、調理方法、地域の伝統野菜の名前の由来など、消費者が知らない情報が農産物の個性や差別化となり付加価値を生み出します。そして、消費者の反応を見ながらPOPの内容を改善することで、農産物や出荷農家への親しみが増しコミュニケーションをさらに充実させることができるでしょう。

POPは販売促進に欠かせない誰でもつくれる広告です。出荷農家自ら売り上げ目標を立て、農産物の生産技術の向上や種類を増やす一方で、POPにもアイディアや工夫を凝らし相乗効果を得ることで売り上げが増えれば、POPづくりもますます楽しくなることでしょう。

POP
農産物そのものではなく、産地の特徴をPOPにすることで売場全体のPRにもなります。
※写真協力:JA水戸

佐藤 正和・㈱文化メディアワークス/アートディレクター