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ヴィジュアルの視覚的効果と言葉 2015年1月

農産物直売所に対してお客さまは、単なる商品の価値(安心安全・新鮮・味)だけではなく、その地域固有の付加価値を潜在的に求めています。例えば、農村の景観や伝承文化は、地域の長い歴史の中で形成維持されてきたもの。その地域から生まれた商品が直売所の特長となり、お客さまに選ばれる理由につながります。

お客さまへ生産者のメッセージを代弁するPOP。広告ツールとして重要な役割を担うPOPの目的は、生産者とお客さまのコミュニケーションを生み出すこと。それは、お客さまの視点でPOPの内容を考えることが重要です。

POPは、ヴィジュアル※視覚的なものや効果(写真や絵)と言葉(商品名や価格・キャッチコピー)の2つで構成されています。商品名や価格など言葉、それらの文字の大きさや見やすさも重要ですが、写真や絵などのヴィジュアルは、人が何かを想像する上で素早い理解と大きなインパクトを与えることができます。POPを作る上でヴィジュアルは、何をお客さまに理解を求めて売上につなげるのか、そのような理由から生産者のメッセージを整理する必要があります。

これまで農産物直売所は、鮮度の良さと価格の安さでお客さまに選ばれてきたかもしれません。しかし、農産物の栄養価や料理方法、その地域ならではの商品価値やサービスなどをお客さまが知れば、もっと商品価格が高くても良いという評価に変わるはずです。

POPのヴィジュアルと言葉を通じてコミュニケーションを生むために、以下3つのテーマを踏まえましょう。

「食材としての農産物」:新鮮さや旬の味覚と栄養価、健康増進と食育
「生産者と農業」:栽培方法と安全性、生産者のプロフィール
「地域の環境と文化」:地域の風景、環境保全と食農の文化、地域ブランド

こうしたPOPが地域の農産物と共に売り場にあふれることで、販売機能の向上はもちろん、生産者とお客さまの交流が生まれることが今後の農産物直売所に求められています。

佐藤 正和・㈱文化メディアワークス/アートディレクター