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売場におけるPOPと人の導線 2015年3月

農産物の正しい情報を伝える上でPOPは欠かせない広告ツールです。字や絵が上手く描けるかどうかではなく、出荷農家の想いがどれだけ伝わるか?がポイントです。

それは、農産物や加工品などの商品についてだけではなく、栽培方法や栽培環境や周辺の自然環境など、農業や農村を身近に感じてもらう「地域の風土」を伝えることも農産物直売所ならではの有効な手段です。この場合、手描きにこだわらなくてもカメラで写真を撮影するなど、自分では気づかない魅力がそこにあるのではないでしょうか。ちなみにPOPのサイズは、売場面積に応じて検討すると良いでしょう。概ねA5、A4、A3(B5、B4、B3)これら3つ程度用意しておければ問題ありません。

商品の陳列は概ね「品目別」と「出荷者別」の二通りがあります。特に農産物は、出荷者の名前で購入を決めるお客さまが多く、出荷者のこだわりやその人の顔が見えるPOPをつけると良いでしょう。一方で季節や地域の代表的な農産物などの商品を陳列する場合は、「品目別」が良いとされ産地の特長や農産物のレシピや種類などの説明をPOPに入れると効果的です。また、POPでお客さまが商品を戻した際に間違いを少なくする効果もあります。

POPを設置する際、店内に入ったお客さまが、買い物をしながらどのように移動しレジへ向かうのか、お客さまの動線を考えることが重要です。例えば、入口直ぐの場所には、地域の特産物や旬を感じさせる農産物を並べると良いでしょう。これは地域内外どちらのお客さまからも関心があり、そのためにも豊富な量が必要となります。また、農産物のみではなく、農産物と調味料や飲料と加工品を一緒に並べたり、地域やレシピ、ギフトなど目的や機能に応じた売場づくりをすると、お店全体の魅力が増します。その場合、売場づくりから、売場や商品を紹介するPOPづくりまで、お客さまの気持ちや視点に立って考えることが重要です。

最後に農産物直売所は、単に農産品や加工品を売るだけではなく、地域の出荷者一人ひとりの「農業の価値」を伝える場所でもあります。ぜひ、お客さまと出荷者の貴重な絆の道具でもあるPOPを有効活用してください。

佐藤 正和・㈱文化メディアワークス/アートディレクター