デザインはメッセージ、関係をつくるもの。

 地方の商品は、それに関わる一つ一つがお客さまへのプレゼンテーションです。チラシやカタログはもちろん、商品のネーミングとパッケージ、Webサイト、商品を生産、加工、販売に携わるあらゆる人たち、商品の絶対価値をお客さまの心を惹くデザインにすることが私たちの仕事だと思います。それは、単に商品が目立つとか、高級なイメージにパッケージを仕上げるといったことではありません。まずは、商品の背景にある目に見えない要素を掘り起こすことからはじまります。  

少し強引な言い方ですが、今の日本はどの地方でも情報やモノが溢れ、暮らしが平準化しています。たとえ地元の人でも、自分が住む地域の文化や伝統を知っているとは限りません。商品が生まれる環境から、クライアントと共に見直していく姿勢が大事だと思います。  

私は現場に赴きクライアントと直接お会いするようにしています。それは、デザイナーとしてだけではなく、生活者(お客さま)の視点でも本音で伝えるためです。ときには、クライアントの要望に対して否定的なことを伝えることもあります。デザインする上で「何がマストなのか」を共に探し出すこと。お客さまが求める商品をつくる、一貫したコンセプトを得る上でも健全な方法ではないでしょうか。  

最近では、企業のロゴ、商品のコンセプトから商品開発・デザイン、広告プロモーション、売場まで、全体のブランド構築に関わる仕事が増えました。私たちがやるべき仕事は、表現も大事ですが商品のポジションづくり、クライアントの事業を成功に導くこと。これからも、地方におけるデザインの領域は、ますます増えていくことでしょう。

アートディレクター 佐藤正和

JAGDA会員サイト『JAGDA Who's Who』
(社)日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員
茨城デザイン振興協議会(IDPC)副会長
(中小企業庁)ミラサポ専門家(デザイン分野)
(公財)茨城県中小企業振興公社専門家(デザイン分野)
文化デザイナー学院非常勤講師

佐藤正和