Essay

いばらきのふーど

土と水の恵みが豊富な茨城県。
米どころとしても名高く、陸稲や麦、大豆などの穀類、
そして葉物や根菜などの野菜など、畑の割合も高い土地柄。
茨城の納豆が有名なのは言うに及ばないけれど、
国産の大豆の自給率は、なんと、たった7%!※平成29年度

一方で食の地産地消は、スーパーや直売所などで、
ずいぶん前から当たり前になりました。
しかし、農産物の調理方法や食べ方について、
分からない方が意外と多い。
これは農産物直売所のPOP講座や直売所診断において、
お客様へ何をPRすれば良いのか?
という点での課題でもありました。

今は、手軽で簡単な調理の方法が
インターネットで容易に検索できますが、
どうせなら茨城ならではの食べ方も知ってほしい。
それこそが、他県と差別化となるし、
ブランドにも繋がるからです。

茨城県は農業産出額で全国3位、※平成30年度
常陸国風土記では田畑が肥えた理想郷(常世国)と称され、
古来より良質な農産物が多く育ち、
多くの食文化が育まれてきました。

全国有数の農業王国ともいえる茨城県ですが、
私たちは、どれだけ豊かな食文化を知っているのか?
という視点で見ると…もっと地域の風土に目を向けて、
その価値を掘り起こすことから始めることが、
私の思うデザイナーの役目の一つであると思うのです。

デザインを始める前の身だしなみとして、
長靴履いて、田んぼや畑に伺いますよ!